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「おはよう」
「あぁ、おはよう……」
反射的に返した挨拶に感情など籠ってるわけもなく、俺はただただ心の殻に閉じこもっていた。
「どーしたの…?暗いよ洋平」
ドキッ
と、胸が揺れるとそれが合図だと言わんばかりに高鳴る鼓動。必死に力強く拳をにぎって緊張を和らごうとした。逆に強張っている………多分。
「?」
目の前にいるのは、
今まさに俺を悩ませている張本人の斉木彼方。
幼馴染みの大親友で、幼稚園時代からずっと共に生きてきた…俺のなかのかけがえのない仲間。なのに…………
こいつは…
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