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そうだ違うもんか。
オレは、最低な人間だ。
そんなこと今さらだ。わかっていた。だからこそ、赦しを乞いたいのかもしれない…。オレはお前を傷つけ続けていたんだから。ずっと、今の、今まで…
悲しいくらい
オレは馬鹿で、愚かだ。
「…ガイ。テメェは今、どうしたいんだ?」
「え…?」
「オレを消したいのか?それともオレやルークに赦して貰いたいのか?」
まるでオレの思考を読み取ったかのような問い掛けに、オレはビクッと肩を震わせた。
「どーなんだ?」
真っ直ぐにオレを見つめる瞳は、あの頃とまったく変わらない。ある意味で…薄汚れているような、純粋な瞳。真っ直ぐ正しく前を見るその目が、昔から羨ましかった。そしてお前は、今でもその目でオレを見つめている。
目が
反らせないのは
何故…?
「アッシュ…オレ、は……酷い人間だ。だから、今さら赦しを乞う資格もないし、もうお前やルークを殺す気もない。」
「…嘘だな。」
「なッ…違う!本当にオレはもう…!!」
「ならなんで、泣きそうな顔をしてやがる?」
「ッ…!」
アッシュに言われて、ようやく自分が泣きそうな顔をしていたことに気付いた。
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