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慌てて走り、左の道を見るとトラックの姿はもうなかった。
そのまま真っすぐ真ん中の道にいる子供に走り寄った。
するとロクは目を見開いた。
「まさかこの子供って・・・・・間違いない。」
カフェ「餓鬼魂」で見た写真に写っていた白髪の少年が血だらけで倒れていた。
いきなりの遭遇に驚いたが今はそれどころじゃない。
救急車を呼ばなければとポケットの携帯電話を取り出して番号を入力しようとしたその時、ロクは少年を見てさらに驚かされた。
道路に飛び散った血がみるみる少年のあらゆる傷口へと戻ってかすり傷もどんどん再生されていった。
少年はゆっくりと自ら起き上がった。
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