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長さんは奥の目が見えないぐらい黒いサングラスをかけていて、
髪型はリーゼント、
鼻の下には左右に長く伸びているヒゲ、
服装はTシャツ(餓鬼魂ロゴ入り)と半ズボン、
そしてサンダル。
見た目はダンディーというより正直ヤクザに見える。
「あ~~~!!
涼しい~~~~!!!
めちゃくちゃ元気出た~~~~~!!!!」
アキラは拳にした両手を上げて腰を後ろに反らし、天井を仰ぎながら叫んだ。
「ホント単純ね。
ていうか相変わらずこの時間帯お客少ないね~。」
マキはバーの椅子の上にブランド物の黒いカバンを置いて辺りを見回した。
「いいんだよ。
夕方になったら部活帰りのガキ共がぞろぞろやってくるからな~。」
長さんは腕組みをしてくしゃっと微笑んだ。
カフェ「餓鬼魂」は大人より子供の方が人気のあるカフェだ。
昼間はだいたい10人程しか来ないが、夕方になれば部活でくたくたになった学徒が少なくとも6時から9時にかけて200人以上は来るので繁盛してる方だという。
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