運命の日

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付き合いたいとか、そんなのない。ただ見てるだけで幸せ。 「うん、でもいいの」 「欲ないなぁ~。好きなら付き合おうと思うでしょ?」 「う~ん…青柳君、モテるし無理だよ」 「奪うのよ!」 そんなことできないよ。と笑うと、夏は私を軽く睨む。別に怒ってるつもりじゃないと思う。 なんて言うか、逆に愛想尽かした感じ。 「いい?秋はもっと積極的になったほうが全然可愛いよ?」 「……ありがと」 「まぁここまで言っといてなんだけど、私青柳って人なんか苦手なんだよねー…」 「いい人だよ?」 「う~ん、裏がある、って感じ?」 そこで会話は終わった。いつの間にか全校生徒が集まり、二年目の始業式が始まった。 あのときは隣に青柳がいたから眠くなかったんだと思う…。凄く眠くて、校長先生の話を覚えていない。 で、寝てたら終わってて、夏と一緒に二年生の教室へ向かった。そこでクラス替えの発表がある。 どうかまた夏と茜ちゃんと一緒になれますよーに! 祈りを込めて教室に張られた紙を見る。
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