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「秋ッ!また一緒だよ!」
「ほんと!?」
夏が声をあげた。見つけるの早い。
安心して私も見れば、何人か元クラスメートがいてまた喜んだ。そこには茜ちゃんの名前もあった。
「夏、秋ちゃん」
「あ、茜ちゃん!」
「くんな」
相変わらず冷たい夏だけど、茜ちゃんは慣れたみたいで笑うだけだった。それが楽しくない夏は他のクラスメートのところへ行ってしまった。
「ごめんね茜ちゃん…」
「何で秋ちゃんが謝るんだよ。別に気にしてないし大丈夫だよ」
優しく微笑んで頭を撫でる。
茜ちゃんは私を可愛がってくれる。…自分で言うの恥ずかしいけど。
よくお菓子くれるし、頭撫でてくれるし。あと勉強も教えてくれる。茜ちゃんは三席で私が苦手な理数系が得意。
とても頼りになるお兄ちゃん的存在!
「そう言えば青柳クンと一緒のクラスになれた?」
「あ、見てなかった!」
慌てて見直す。が、どこにも名前が書かれていない。
なんとなくそんな感じしたけど、やっぱりないって解ると残念…。
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