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校長や理事長の言葉より早く終わり、隣に戻ってきた。そしてまた姿勢を正して真っ直ぐ壇上を見る。
真面目な人なんだなー…。なんて関心している間に、式は終わった。
「主席で入学されたんですね」
そう話しかけようとしたが、緊張のあまり声が出ずにいた。
秋がもやもやしている間に退場となり、諦めて外へ退場した。
「超眠い…」
出るやいなや夏が出迎えてくれた。夏が座っていたのは列の一番端で、寝ようにも教師陣が隣に並んでいたので寝れなかったと言う。
そう言えば私は眠くなかったなー…。
思いながら「そうだね」と笑う。
それから教師からの指示があり、校舎へと案内された。隣には夏がいてまた安心感に包まれた。
校舎の中に入り、階段を上がっていく。新品のように綺麗で校舎が輝いているように見えた。
「ここが一年生の階になります。クラスの前にクラス表を張ってるんで確認して下さい。確認が終わったら中に入って!」
騒ぎ出す生徒に、教師は声をあげた。
秋は夏に引っ張られて近くにあったクラスから順々に見ていく。
もし離れたりしたらどうしよう…。安心感に包まれていたのに。また不安にかられた。表を見る度ドキドキと心臓が高鳴った。
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