あぁ、

初対面

「あった！秋あったよ！同じクラス！」

夏の声に嬉しさがこみ上げてきて、秋も声をあげた。軽く抱き合ってその場で飛び跳ね、二人して笑う。

秋も表を見ると、二人の名前が書かれており、また笑った。

「（………今さっきの人はいないんだ）」

代表だった黒の名前は載ってなかった。少しだけ残念な思いを残しつつ、教師に言われたように中へ入る。既に何人かが座っており、自分達も席につく。
クラス内は静かで、誰一人喋ろうとしなかった。
最初だしこんなものだろう。早く皆と慣れて、一緒に遊んだりしたいなぁ…。
少し先の未来を想像した。そうしている間に生徒全員が揃い、教師が入ってきた。