君とボク。

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今時の洒落たこのオープンカフェには、徒歩5分先の大学生がよく来る。 俺はそこの学生で、医学部に通う4回生。 そして、只今バイト中。 「こちらメニューになります。お決まりになりましたら―…」 「あのッ…もしかして、医学部の朝霧 永久君…?」 少し恥ずかしそうに、尋ねてくるこの女性客。 俺の名前を知ってる…って事は、大学のどっかの学部の奴か。 「えぇ。もしかしてお客様も魁征(大学)の学生ですか?」 俺は、とびっきりの営業スマイルで尋ねた。 「はッ…はぃ!!私達、教育学部の―…」 さっきより頬を赤らめて、必死に答える女達。 それぞれ自己紹介を始めたが、完全無視。 こういう事は、日常茶飯事だから、いちいち聞いてらんないんだよな…。
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