21人が本棚に入れています
本棚に追加
仁王
『…なーんでこんなことになっちゃったんじゃろう。なぁ?』
「ま、さ…。」
此処はドコ?何で周り血だらけなの?どうして雅治は銃を持ってるの?
『もう残ったんは俺達だけじゃ…、なぁ、お前は俺ん為に死ねる?』
「…え?」
雅治が何言ってるのか分かんない。何で、そんな事聞くの?
『なーんて、の。嘘じゃよ。…お前さんはしっかり生き残るんじゃよ…?』
「え、ヤダ、待ってよ雅治、私も…、…っ!まさ――――っ!!」
『バイバイ、じゃ。』
―パァンッ!
「…っ!」
私はビックリする位勢いよく跳び起きた。
「…ゆ、め?」
隣には雅治が寝ている。あれは夢だ。けど余りにもリアルすぎる、血の臭い、雅治の声、涙、銃声。
思い出したら涙が出てきた、鮮明すぎる。
そしたら隣でもぞもぞと雅治が起き上がって。
最初のコメントを投稿しよう!