仁王

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仁王

    『…なーんでこんなことになっちゃったんじゃろう。なぁ?』  「ま、さ…。」   此処はドコ?何で周り血だらけなの?どうして雅治は銃を持ってるの?   『もう残ったんは俺達だけじゃ…、なぁ、お前は俺ん為に死ねる?』   「…え?」   雅治が何言ってるのか分かんない。何で、そんな事聞くの?   『なーんて、の。嘘じゃよ。…お前さんはしっかり生き残るんじゃよ…?』   「え、ヤダ、待ってよ雅治、私も…、…っ!まさ――――っ!!」   『バイバイ、じゃ。』     ―パァンッ! 「…っ!」 私はビックリする位勢いよく跳び起きた。   「…ゆ、め?」   隣には雅治が寝ている。あれは夢だ。けど余りにもリアルすぎる、血の臭い、雅治の声、涙、銃声。 思い出したら涙が出てきた、鮮明すぎる。 そしたら隣でもぞもぞと雅治が起き上がって。  
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