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立海
さぁさぁ皆さん、夏休みですよー!ひゃっほぅい!
って言いたい所だが…。
私は今、朝早ーい、そして誰も居なーい立海大附属のテニスコートに居ます、えぇ。
このまま誰も来なきゃいいのになあ。暑いし。
『む、…もう来てたのか。』
「ん?あぁ、おはよう真田。」
うわ、よりによって真田かよ。とか思ったら真田の顔が真っ青だった。
「ちょ、どうしたの?顔真っ青だけど」
『あぁ…ちょっとな、リアルなナイトメアを見てしまって…な』
「…そうなんだ。」
あえて突っ込むまい、余りにも沈んでる真田が…コホン。
『む、まだ奴らは来てないのか…たるんどる…。』
「…、」
やっぱ真田も人の子、暑いとバテるんだね…頭のネジが緩むのも無理はない、うん。
ぶっちゃけ沈黙が、ツラい。
『ちわーっす!俺今日はちゃんと起きましたよ!先輩!』
「お!赤也偉いねぇええ!」
『ちょ、せんぱ、髪の毛…!』
しまった。真田と二人きりが余りにも嫌で思わず…。それにしてもナイスタイミング!さすが私のマイエンジェr(自己規制)
『つか他の先輩まだなんすか?後10分で部活始まりますよ~?』
それもそうだ、いくらなんでも遅すぎる。
いつも真田が来る頃には柳生君とかが居てもおかしくないのに。
「…もしかして何かあったんじゃ…。」
私にしては珍しく真剣に心配していたら―
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