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28(びぃえる注意)
※付き合ってる設定。
今日も一日の授業が終わり、柳生を教室まで迎えに行く。
俺が教室についたらもう既に柳生しかいなくて、その柳生は日誌を書いてる。仕方がないから前の席に座り、日誌の上をサラサラと滑るよう動く手をジッと見つめていた。
「?どうしました?」
『んー、べっつに?』
「…見られていると書きにくいです。」
そう言って照れたような、困った顔をする目の前の男は俺の相方であり同性。それ以前に俺は真面目な奴は苦手なハズなのだが。なぜこんなに愛おしいと思うのだろう。落ち着くのだろう。ふいに触れたい衝動に駆られ、そっと髪に触れる。
「わ、何ですか?」
『触れたい。もっと。』
「に、にお…、っんぅ」
立ち上がり横まで移動すると後頭部を引き寄せ、戸惑う柳生を他所に腰を抱き寄せ深く深くキスをする。応えるように舌を絡める柳生に、何かが胸に込み上げる。
足りない、何かが。足りない。
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