突然の出来事に戸惑う第一話

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  「おーい、起きろー」 掛け布団の上から声が降ってきた。つい先月声変わりしたばかりの低い声。 私はなんとなくムカついたのでその声を無視し続けた。 次第に和真の声は大きくなり、そのうち、布団を揺すり始めた。それすらも無視し、狸寝入りを決めこむ。 三十秒ほど和真が布団を叩き続けると、急に叩くのがやんだ。 突然和真が叩かなくなったので不思議に思い、顔までかぶった布団をゆっくりとはがす。 そして、ちょうど目がそこから出ようとしたところで、掛け布団がバッと一気にはね退けられた。
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