突然の出来事に戸惑う第一話

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慌てる私を見て、和真ははあ、と一人ため息をつく。 「俺が起こしに来たのはこれでもう三度目だぞ? 1回目は7時15分。次は7時45分。そして今だ。文句言ってないで、早く学校に行かないと本当にやばいぞ?」 「だって普段和真が起こしてくれるのは7時30分のはず……。なんであんたがまだ学校に行ってないの? 朝練は?」 「ああ、なんか顧問が風邪をひいたらしくてな。どうも監督者がいないと部活をするのはダメなんだってさ。……それはいいとして、とにかく早く起きないと本当にまずいぞ」 和真はそう言うと、私の部屋から出ようとして扉に手をかける直前、ふと思い出したようにこちらに振り返った。
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