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鏡と三秒ほど睨めっこした後、まずは自分の頬をつねってみた。左の頬をつねると鏡の中のイケメンは右の頬をつねる。続いて右の頬も引っ張った。イケメンも引っ張る。
なかなか面白い顔をしているじゃないかこいつは。
なんとなく衝動に駆られてあっかんベーをしてみた。
「……」
途端にイケメンがアホなキャラに見えてきた。
って、いやいやいやいやいや……なんでっ!? なんで私男になってるの!? うそでしょ? ……はっ、そうか、これは夢なんだ。そう、これはまだ私の夢の中で、本当の時間は午前3時くらいなんだよそうだそうに違いない。それで、このやたらとリアルな夢を見ている今の私の記憶は翌日の朝にはもう綺麗さっぱり頭から消滅しているに違いない。
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