突然の出来事に戸惑う第一話

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それだけは勘弁してほしい。でも、こんな男の人の姿になっちゃうくらい変ちくりんな夢だから、もしかしたら想像もしないようなリッチなものが出てくるかもしれない。それなら、試しに味見をしてみようじゃない。 そう思い、私はゆったりとした足取りで部屋から出て行こうとした。部屋から出ようと扉を開けた瞬間、 「早く起きなさい! のんびりしてると遅刻するでしょ!」 というお母さんの怒鳴り声が響いた。あはは、お母さんの怒鳴り声は相変わらずなんだな……と思い、くすっと笑う。やれやれ、妙なところでリアリティを求めているんだなぁ。さすが私。
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