突然の出来事に戸惑う第一話

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夢だとはわかっていてもこれ以上怒鳴られるのも嫌なので、私は小走りに階段を下りていった。そして踊り場で体の向きを変え―― 「痛っ……!」 角に小指をぶつけた。足の小指に熱い血液が集まる。そして、ジンジンとした痛みが広がった。 不幸中の幸いでそのまま階段を転げ落ちることはなかったけど、それにしても、なんてバカなマネをしてしまったんだろうかと改めて自分の不注意さが情けなくなる。 ……くっ。いくら夢と言えど、さすがにこれは効いたぜ……。
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