出会い

2/5
前へ
/136ページ
次へ
「今日からお前がお世話になる事になった柊さんの家だよ」 「……ああ」 「彼は僕のいとこの子どもの婚約者の親の兄の子どもらしい。もう成人されていて、お前が高校に通いたいならちょうどいいだろう。何て言ったって相手は売れっ子作家だ。柊エルといえば、聞いた事あるだろ?」 「……」 要は他人と言うことか、と胸中で思いながらも声には出さない。 「じゃあ、あとはこのインターホンを押すだけだから」 一緒に来ていた養い親が、逃げるようにして帰って行った。 「……」 きっと……怖い人なんだろう。
/136ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3677人が本棚に入れています
本棚に追加