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「今日からお前がお世話になる事になった柊さんの家だよ」
「……ああ」
「彼は僕のいとこの子どもの婚約者の親の兄の子どもらしい。もう成人されていて、お前が高校に通いたいならちょうどいいだろう。何て言ったって相手は売れっ子作家だ。柊エルといえば、聞いた事あるだろ?」
「……」
要は他人と言うことか、と胸中で思いながらも声には出さない。
「じゃあ、あとはこのインターホンを押すだけだから」
一緒に来ていた養い親が、逃げるようにして帰って行った。
「……」
きっと……怖い人なんだろう。
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