CHAPTER.Ⅰ[王宮の剣士]

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エリザ「今はクレアに居ます」 リニカ「よく解んない」 ルイス「そのうちわかるさ、さあ今日は宿へ行って寝ようか」 - カラン カラン…  そこへまた、一人の男が来店する。 グラサム「よう、ルイスじゃねぇか」 ルイス「クレアで会ったばかりなのにこんなとこで会うとはな」 グラサム「何か奇怪(オカ)しいか?」 ルイス「早いなぁと思ってな。突発か?」 グラサム「逆だ、暇でよぉ。最近は任務も来なくてな」 ミラノ「彼は?」 グラサム「オレはBの官長グラサム・ワンダだ」 ミラノ「初めまして、ミラノ・テラスといいます。ミジェールで何度か見掛けた事がありました、鎌鼬だったんですね」 グラサム「あぁそうだ。じゃぁまたな」 - エリザ「彼はミジェールには用はないと思いますが…何でしょうかね」 ルイス「また気になるのか?」 エリザ「ええ、ちょっと…」 リニカ「暇だって言ってたし暇潰しじゃないの?」 エリザ「任務は小さくても大きくても、7Groupにほぼ均等に与えられるはず」 ミラノ「という事は、他の気になる何かと重なるとか…」 リニカ「何?何言ってるの?気の所為じゃない?」 エリザ「ウエスト・ビッグ・バトル…」 リニカ「?」 ミラノ「トナミ公国は今再建に伴って裏では軍力もつけているそうですね」 エリザ「…今回嫌な予感がいつもと少し違うんです」 ルイス「それはそれで、あいつがそんなに頭いいか?」 ミラノ「彼も鎌鼬ですよね。仮にも一流だという事で」 エリザ「そうですね…」 リニカ「意味わかんない、鎌鼬ってそんな凄いの?」 ルイス「ああ、クレアの隠密精鋭部隊だからな」 リニカ「そんなの他の国にも在(ア)るじゃない」 エリザ「在りますね、他と比較出来る証拠もないし」 ミラノ「ないでしょうね」 ルイス「ま、オレらが一番だろうがな」 リニカ「根拠は何?単なる自惚れ?」 ルイス「半分そうだな」 ミラノ「もう半分は」 ルイス「ミラノとリニカがついてるからな」 リニカ「尚更訳わかんない。私は役に立たないし」
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