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ルイス「オレらには分かるお前は強い、サリヌよりもな」
ミラノ「…」
ルイス「もしかするとオレらも敵わぬかもな」
リニカ「何を言ってるの?私は何も出来ないわ」
ルイス「出来るから連れて来ている。オレらには女は殺せないしな」
リニカ「だから強いの?」
エリザ「敵が女の場合でしょう。私は別ですが」
ルイス「…」
ミラノは頬笑んだ。
リニカ「よく解らない」
ミラノ「まぁそのうち」
ルイス「さあ、寝るか」
- 朝。
ルイス「行こうか」
リニカ「結構掛かるの?」
エリザ「まあ、山脈を越えますからね」
ルイス「徊るより半分以下の距離だ。ちょっと寄らせてくれ」
ミラノ「比処は…武器ですか」
ルイス「ニードルを見る」
ミラノ「ニードル…ですか?」
エリザ「一般に知れるネイルのもっと細い物、鎌鼬ではそう言います」
ミラノ「初耳ですね」
ルイス「鎌鼬の隠剣だな、弾より早く放てる」
ミラノ「相応の鍛練が必要でしょう」
ルイス「まぁ、そうだな」
-
リニカ「あ、あと一里だって、夕方には出られそうだね」
エリザ「出てからが長いのでこちら側の宿に泊まります」
リニカ「ふーん」
ミラノ「あまり早駆けではないのですか?」
ルイス「ああ、あと十日で着けばなんとかなる」
ミラノ「外回ると厳しいってくらいの時間ですね」
ルイス「ああ」
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