CHAPTER.Ⅰ[王宮の剣士]

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リニカ「そうか!って話し方が勿体振ってるからペースに嵌まったってのもある」 ルイス「はは。話術師二級だからな」 エリザ「そんな検定はありませんけどね」 ミラノ「何しろ緊迫した話ですね」 エリザ「私たちは任務を遂行するだけの組織ですから」 リニカ「意志はあるでしょ?」 エリザ「勿論です」 ミラノ「今回の任務で僕達は何をすれば良いのでしょう」 ルイス「すっかり組織の一員だな」 リニカ「からかってるの?」 ルイス「いや、嬉しいんだ」 リニカ「このまま入ってもいいの?行く宛もないし」 ルイス「有り難い話だが試験があるんだ。受験資格は養生所の卒業だしな」 エリザ「今回は二人の役はないのですが、説明しておきます。 今向かっているテラルに入り、レザス・ラルタナ殿と会います。 そこでは挨拶と任務内容を話し、協力を乞います。その後テラルの城を訪ね口説き落とします」 - ミラノ「話は解りました。上手くいけば良いですね」 ルイス「いくさ。オレらの計画はミスった事はない、ただ、予定外のバトルは頼む」 ミラノ「責任重大ですね」 リニカ「貴方が負ける事があれば兄は報われないわ」 ルイス「だそうだ」 ミラノ「参りましたね…」 - 朝。 ルイス「行こうか」 エリザ「〆〇々≠*∵」  扉が開く… ミラノ「入る時は扉が開きますが出た時は山林に取り残された様に此処が何処なのかさっぱりですね」 ルイス「風を身体で感じるんだ、此処ではテラル河川に向かって吹いている」 リニカ「向こうね」 エリザ「流石ですね」 ミラノ「風は吹いていない」 ルイス「ああ。正解だ」 エリザ「正確には鎌鼬ではエアーと云われ常人には感じられない風のようなものです」 ルイス「俺らは特殊な鍛練を受けているからな」 ミラノ「では、リニカは…」
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