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ミラノ「功・・・とは?」
ウイッチ「今このテラルに大きな風を吹かせている。
国王の心へも吹かせている」
エリザ「少しでも良い方へ向けば」
ウイッチ「私もあなた達に魅かれているわ。
テラルがミジェールに破れたようなもの。
いつでも力になるわ。それだけ・・・じゃあ」
ウイッチは部屋を出て行く。
- コン コン・・・
続いて役人が部屋に訪れた。
役人「王間へ。国王が御呼びです」
エリザ「行きますか」
ルイス「ああ・・・」
-
王室。
国王「今度はこちらから話をしたいと思ってな。
まずは此度のバトル。大変に素晴らしきものであったと、讃えよう」
ルイス「滅相もない」
国王「私は此度、テラル国王名誉賞というものを案じた。
そなたにはその第一授与者になってもらいたい」
ルイス「光栄な限りです」
リニカ「凄い・・・」
国王「そなたもだ」
リニカ「え?私?・・・ですか?」
国王「そうだ。リニカ・ウイング」
リニカ「また何故・・・」
国王「ウイッチ・ラ・スパロウの申し出だ。
心よく受け入れてくれるかな?」
リニカ「あ、有り難きお言葉に・・・」
国王は一瞬頬笑み、真面目な表情に変わりルイスを見る。
国王「それから本題だが」
ルイス「はい・・・」
国王「レザスというヴァイオリン弾きを知っていよう」
リニカ「ぁ・・・」
国王「良い、あれとアルルが参ってな。
私も色々と理解させられた。
少し早いかとは思うが、私も一大国の王。
そなたらとクレアの若き都皇、そして私の眼を信じ、『テラル・クレア友好条約』に玉璽を押印した。クレアに届けるが良い」
ルイス「有り難いお言葉。深謝の限りです」
ルイスとエリザは膝を着き頭を下げた。
リニカとミラノも深く頭を下げた。
国王「良い。今日は城で休んでいけ」
ルイス「有り難うございます」
- 部屋。
エリザはなにやら笛を取り出し吹いた。
リニカ「何?掠れて耳を刺す程の高い音・・・」
ルイス「鷹笛だ。にしてもこの音が聞こえるのか。
余程優れた感覚だ」
ミラノ「成る程、僕には聞こえませんね」
ルイスは頬笑み、
ルイス「あぁ、オレたちも聞こえてない」
- ピィ・・・
リニカ「来た」
ルイス「ああ」
サラが窓枠に降りた。
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