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- 道中。
リニカ「ナターダは村なんだよね。
リッシェへの船が出る?それとも」
ミラノ「連絡道?」
エリザ「船です」
ルイス「ナターダの船じゃないけどな」
リニカ「リッシェの?」
エリザ「ミラノも浮かびませんか?」
ミラノ「残念ながら」
エリザ「海にも海の世界があるでしょう」
ミラノ「成る程。海賊ですね」
エリザ「ええ」
ミラノ「海賊の存在は聞いた事ありますけど、海賊王ミル・エスプレッソなど」
エリザ「現在は当時幼少にして彼と航海していた長子のジル・カナタ・エスプレッソ。その人が
その船ラ・プラチナ号の舵を握っています」
ミラノ「では幼少にしてあのシャワー・ラッシュに参戦していたと?」
エリザ「そういう事になると思いますが、確証はないんです」
ルイス「まあ、リッシェまで連れて行ってくれるのは海賊王ではないんだけどな」
リニカ「ふーん。誰?」
ルイス「クレアと同盟を結んでいる海賊と同盟を結んでいる海賊だ」
リニカ「ん?クレアと同盟を結んでる海賊の方が良くない?」
エリザ「近くにいないんですよ」
ミラノ「仕方ありませんね」
ルイス「それと、一つ目的があってな」
ミラノ「目的・・・ですか?」
ルイス「その海賊もシャワー・ラッシュを駆け抜けた勇敢な海賊だ」
ミラノ「仲間に?」
ルイス「それもあるが、実はそれらは海賊王との同盟を望んでいる」
リニカ「ちからを貸して仲間になろうって算段?」
エリザ「海賊王もですけどね」
リニカ「海賊王も?」
ルイス「海を統べる王だから心強い」
ミラノ「もしかして力ずくでですか」
ルイス「それは聞こえが悪い。が、
強ち間違っちゃいない」
リニカ「そうなの?」
ルイス「頭のいいのもいるだろうが、やはり血の気は多いのが性質だからな」
リニカ「手強そうだね」
ルイス「手強いさ。だがテラルを征した者の台詞じゃないな」
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