CHAPTER.Ⅱ[海賊王]

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- 道中。 リニカ「ナターダは村なんだよね。  リッシェへの船が出る?それとも」 ミラノ「連絡道?」 エリザ「船です」 ルイス「ナターダの船じゃないけどな」 リニカ「リッシェの?」 エリザ「ミラノも浮かびませんか?」 ミラノ「残念ながら」 エリザ「海にも海の世界があるでしょう」 ミラノ「成る程。海賊ですね」 エリザ「ええ」 ミラノ「海賊の存在は聞いた事ありますけど、海賊王ミル・エスプレッソなど」 エリザ「現在は当時幼少にして彼と航海していた長子のジル・カナタ・エスプレッソ。その人が  その船ラ・プラチナ号の舵を握っています」 ミラノ「では幼少にしてあのシャワー・ラッシュに参戦していたと?」 エリザ「そういう事になると思いますが、確証はないんです」 ルイス「まあ、リッシェまで連れて行ってくれるのは海賊王ではないんだけどな」 リニカ「ふーん。誰?」 ルイス「クレアと同盟を結んでいる海賊と同盟を結んでいる海賊だ」 リニカ「ん?クレアと同盟を結んでる海賊の方が良くない?」 エリザ「近くにいないんですよ」 ミラノ「仕方ありませんね」 ルイス「それと、一つ目的があってな」 ミラノ「目的・・・ですか?」 ルイス「その海賊もシャワー・ラッシュを駆け抜けた勇敢な海賊だ」 ミラノ「仲間に?」 ルイス「それもあるが、実はそれらは海賊王との同盟を望んでいる」 リニカ「ちからを貸して仲間になろうって算段?」 エリザ「海賊王もですけどね」 リニカ「海賊王も?」 ルイス「海を統べる王だから心強い」 ミラノ「もしかして力ずくでですか」 ルイス「それは聞こえが悪い。が、  強ち間違っちゃいない」 リニカ「そうなの?」 ルイス「頭のいいのもいるだろうが、やはり血の気は多いのが性質だからな」 リニカ「手強そうだね」 ルイス「手強いさ。だがテラルを征した者の台詞じゃないな」
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