CHAPTER.Ⅰ[王宮の剣士]

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- 126年。  鎌鼬は、都皇ローズ・ラ・クレアの支配下組織である。  通常七人のところGroupーFは、官長ルイス・メイ・マリアーヌ、副官長エリザ・サントラ。  この二人の男のみで運営されているという事もあり都内でも謎の多いGroupであった。  これは、  その二人の半生を記す物語である。  126年2月。  冬も半ば、ミジェール街の酒場、街で有名なサントラ・ク・ミッラのジャズコンサートが行われていた。 エリザ「相変わらずいい声ですねぇ」 ルイス「あぁ、そーだな」 エリザ「あの客…」 ルイス「どうした」  エリザは奥に一人で酒をたしなむ男に気を止めた。 エリザ「いや…ちょっと気になって」 ルイス「ああ、あの客か」 エリザ「ええ」 ルイス「気にしすぎると胃に穴が空くぞ、まあ今日はもう少ししたら宿へ戻ろうか」 エリザ「そうですね」 - ダァン!   店内に銃声が響く。 男「おいミラノ!今日こさぁ逃さねぇぜ!」 ルイス「エリザ、お前が気なってた男、彼(カ)のミラノ・テラスみたいだな」 エリザ「て事は、もう一人はサリヌ・ウイングか」 ミラノ「こんな所で穏やかではありませんね」 マスター「二人とも中ではやめてくれねぇかな…」 サリヌ(男)「あぁ?全員ぶっ放すぜ」 ミラノ「今外へ出ますから、サリヌ殿、外へ」 サリヌ「何処どこでもいいぜ?」 ルイス「荒れてるな、余程やりたいと見える。エリザ、見に行くか」 エリザ「ええ」 - 外。 サリヌ「さぁ、今日こそ命もらうか」 ミラノ「決闘とかは好まないんですが…」 ルイス「あまり情話みたいなのは絡んでないようだな」 エリザ「そうですね」
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