CHAPTER.Ⅱ[海賊王]

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― ミラノ「ああ、ココですね」 リニカ「喫茶店キャプテン…」 エリザ「入りましょうか」 ルイス「ああ」 ―カラン カラーン… マスター「いらっしゃい、お?見にゃぁ   (ない)面だなぁい?」 ルイス「ああ、ミジェールから来た、   アイス珈琲を四つ頼む」 エリザ「私はブラックで」 マスター「はいよ、やたら遠いなぃ?   何処へ行くんだい?」 ルイス「リッシェだ、マスターは喋りが海賊   みたいだが?」 マスター「おぅ、元海賊だ、シャワー・ラッシュで   やられちまって船が沈んで   ボゥトでナターダに逃げ込んで   って訳だ、その頃は仲間も   いたんだけど今はもう   居にゃぁ(ない)」 マスター「皆あのラ・プラチナ号と戦を   交えた勇敢な仲間だった」 エリザ「それは凄いですね、マスターが   キャプテンで?」 マスター「アハハ、いや、副キャプテンだ、店の   名前とは関係にゃぁ」 エリザ「そうですか…」 ルイス「海の事には詳しいのか?」 マスター「勿論だ」 ルイス「ブラック・ヴィーナスを知っている   か?」 マスター「勿論、ブラック・ヴィーナスも   シャワー・ラッシュを駆け抜けた   勇敢な奴らだ、副キャプテンの   クロス・ガイルは今でも親友だ」 ルイス「それは頼もしい」 マスター「な、頼もしいら?」 ルイス「いや、マスター、あんただ」 マスター「オレ?頼もしかにゃぁよ」 ルイス「マスター、次に彼らがナターダに   現れるのはいつだか分かる   かい?」  マスター「奴らも気まぐれだからな、   いつとは言っちゃいにゃぁ   けんな、まあ待て、オレの   感じゃぁ来週だな」 ルイス「少し厳しいな、後が詰まる、   忙しくなる前の休みを取ると   しようか」 マスター「兄さんらは仕事かい?」 ルイス「ああ、エルージュに仕事だ」 マスター「何だ軍人さんか」 ルイス「まあな」 マスター「何もにゃぁ村だけんどいい   村だ、夜にゃぁ酒場が開く、   魚料理もあるし、ゆっくり   してきな」 ルイス「ああ、すまない、   あ、オレはルイス・メイ・マリアーヌ、マスター   は?」 マスター「何だぁ急に、ショウ・ド・リバンス   だ」 ルイス「忘れない、ショウ副船長」 ミラノ「どうしたのですか?」 ルイス「似た匂いがしただけだ、   かなりの手練れだった気も   する」 リニカ「変なの」 マスター「ありがとなルイス!」 ルイスは微笑を浮かべた。
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