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――
ミラノ「宿も取ったし一安心ですね」
リニカ「一週間お世話になるんだね」
エリザ「ええ、そうですね」
ルイス「ちょっと疲れた、日にち
あるし酒場は明日にしようと
思う、エリザ、どうする?」
エリザ「では少し様子でも見に
行こうかな」
リニカ「私も行こうかなぁ、ミラノは?」
ミラノ「では、ルイス殿と残りますよ」
―
ミラノ「別行動する事もあるんです
ね」
ルイス「たまにはな」
― カラン カラーン
マスター「いらっしゃい」
リニカ「海賊みたいのが多いね」
エリザ「マスター、ブランデー貰えますか」
リニカ「私リキュール」
マスター「はいよ、兄さんら見たとこ
夫婦みたいだが、旅行かい?
旅行でナターダって事ねぇか」
リニカ「夫婦だって」
マスター「名を訊いていいかい?」
エリザ「エリザ・サントラです」
リニカ「リニカ・ウイング」
―「おぅ、ここは優男と可愛い
嬢ちゃんが来る所じゃぁにゃあ
なぁ」
リニカ「エリザ、可愛い嬢ちゃんだって」
エリザ「優男…ですか、ハハ…」
もう一人が、
―「何?気にんにゃぁのか?オレぁ
海賊イエロー・ドクロの船長、
チェロ・スパークってもんだ、
その辺の優男が口聞いていい
男じゃぁにゃぁぜ」
リニカ「海賊って本当血の気が多い
んだ」
エリザ「…口をきいたのはそちら
では?」
チェロ「おい!バキ!」
バキ「へい!」
― バキはエリザの首に剣を突き付け
バキ「オレは副船長のバキ・タカラノだ」
リニカ「ちょっとどんな展開?
揉めるの早くない?」
エリザ「海賊だからでしょう、知って
ますよ、バキ・タカラノ、
プラチナ・キングスを破門になり、
イエロー・ドクロに入団し、実力で
副船長に就任、今やチェロ・スパーク
が最も信頼する男、こんな
ところですかね」
バキ「やけに詳しいらお前、剣を
突き付けられても動揺
しにゃぁし、名は?」
エリザ「エリザ・サントラ」
バキ「オレも海賊のプライドっつぅもん
がある、仕合え」
エリザ「殺生はあまり…」
バキ「このまま刺されちゃぁか?」
リニカ「ちょっと」
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