CHAPTER.Ⅱ[海賊王]

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―― ミラノ「宿も取ったし一安心ですね」 リニカ「一週間お世話になるんだね」 エリザ「ええ、そうですね」 ルイス「ちょっと疲れた、日にち   あるし酒場は明日にしようと   思う、エリザ、どうする?」 エリザ「では少し様子でも見に   行こうかな」 リニカ「私も行こうかなぁ、ミラノは?」 ミラノ「では、ルイス殿と残りますよ」 ― ミラノ「別行動する事もあるんです   ね」 ルイス「たまにはな」 ― カラン カラーン マスター「いらっしゃい」 リニカ「海賊みたいのが多いね」 エリザ「マスター、ブランデー貰えますか」 リニカ「私リキュール」 マスター「はいよ、兄さんら見たとこ   夫婦みたいだが、旅行かい?   旅行でナターダって事ねぇか」 リニカ「夫婦だって」 マスター「名を訊いていいかい?」 エリザ「エリザ・サントラです」 リニカ「リニカ・ウイング」 ―「おぅ、ここは優男と可愛い  嬢ちゃんが来る所じゃぁにゃあ  なぁ」 リニカ「エリザ、可愛い嬢ちゃんだって」 エリザ「優男…ですか、ハハ…」 もう一人が、 ―「何?気にんにゃぁのか?オレぁ  海賊イエロー・ドクロの船長、  チェロ・スパークってもんだ、  その辺の優男が口聞いていい  男じゃぁにゃぁぜ」 リニカ「海賊って本当血の気が多い   んだ」 エリザ「…口をきいたのはそちら   では?」 チェロ「おい!バキ!」 バキ「へい!」 ― バキはエリザの首に剣を突き付け バキ「オレは副船長のバキ・タカラノだ」 リニカ「ちょっとどんな展開?   揉めるの早くない?」 エリザ「海賊だからでしょう、知って   ますよ、バキ・タカラノ、   プラチナ・キングスを破門になり、   イエロー・ドクロに入団し、実力で   副船長に就任、今やチェロ・スパーク   が最も信頼する男、こんな   ところですかね」 バキ「やけに詳しいらお前、剣を   突き付けられても動揺   しにゃぁし、名は?」 エリザ「エリザ・サントラ」 バキ「オレも海賊のプライドっつぅもん   がある、仕合え」 エリザ「殺生はあまり…」 バキ「このまま刺されちゃぁか?」 リニカ「ちょっと」
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