CHAPTER.Ⅱ[海賊王]

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エリザ「滅相もありません」 バキ「ただの物知りか?」 奥の席から、 ―「やめときな、バキ、あんたじゃ  敵わねぇよ」 バキ「あ?何だグラサム」 エリザ「グラサム?」 グラサム「よう」 エリザ「よく会いますね…」 グラサム「そんな硬い面すんなって」 バキ「グラサム、あんた知り合いか?」 グラサム「エリザはクレアTOP3だ」 バキ「鎌鼬か」 グラサム「そうだ、悪い事は言わねぇ」 バキ「オレはそんなの関係にゃぁ、   船長の命だ」 チェロ「バキ、もういい、エリザとやら、   こっちん引きゃあ勘忍して   くれるかい」 エリザ「その方が有り難いですね」 チェロ「そりゃ良かった」 バキ「鎌鼬ってのはプライドんにゃぁ   のかい」 エリザ「ないと言えば嘘になり   ますが、痛いところを突かれ   なければそう腹は立ちません   よ、因みにその剣はいつ   引いてもらえるのですか?」 チェロ「バキ、引け」 バキ「選べ、このまま突き刺される   か、オレと仕合うか」 チェロ「バキ!」 エリザ「両方受け入れられませんね」 リニカ「因みにその剣は刺さらない   よ」 バキ「あ?」 バキは剣をエリザの首に食い込ませ た。 グラサム「バキ、あんた死にたいのか」 バキ「あ?」 エリザ「その剣をしっかり握って    いて下さい」 バキ「?」 ― キイィ-ン… 剣が折れて飛んだ。 バキ「お前今何した」 エリザ「見えなかったのですか?」 バキ「あ?」 リニカ「見えたよ」 エリザ「グラサムなら瞬時に剣を引いた    でしょう」 グラサム「かもな」 リニカ「私なら手刀が来ると思った   瞬間に首を刺すかな」 バキ「手刀?あ?」 バキはその剣でさらに首を襲う、 エリザはバキの手を取った、 その瞬間、バキはカウンターを越えて 飛んだ。 クルー「おい、座ったまま投げた」 エリザ「今のはなかなかいい反応   でしたね、でもそれでは   私には敵わない、マスター、   弁償代、迷惑料、酒代、これで   お願いします」 エリザは銭を置いて立ち上がり、 店を出る。 リニカ「待って」 リニカも追って店を出る。
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