CHAPTER.Ⅱ[海賊王]

9/42
前へ
/241ページ
次へ
ルイス「必要以上にやって殺すのは   良くないが、最悪は仕方ない   …かもな」 リニカ「グラサムって人が出て来るん   じゃない?」 エリザ「それは大丈夫です、特例が   無い限り内部のバトルは   終身刑、それに、グラサムが   任務中でないとしてトナミに   加勢したとあれば私に手を   出せない筈です、手を出せば   全て公になって終身刑です   から」 ミラノ「成る程」 ルイス「二人の信頼は硬い、互いに   思いやりすぎてどう出るか   だな、エリザも少し考えてやれ」 エリザ「ええ、考えてはいますよ」 ルイス「やっぱり今宵は四人で魚料理   でも食いに行くか、酒場へ」 リニカ「うん、いいね」 ―― 夜。 カランカラーン… マスター「いらっしゃい」 エリザ「昨日はご迷惑お掛けしま   した」 マスター「いいんだよ、あれ等ももう   ちょっと大人しくしてくれ   ればいいんだけどな、   あれ等が来るようになって   から村の衆が来なくなっち   まってよ」 ルイス「いつ頃からだい?」 マスター「ここ一年くらいだなぁ」 エリザ「ここは術の里と言われる程   の村だったでしょう」 ミラノ「手練れも居れば海賊に追い   やられる事もないでしょう   に」 マスター「一時魚の病が流行ってな、    その折り、皆逝っちまった」 ルイス「魚の?食中毒か?」 マスター「っていうのか?」 ミラノ「グラサム殿が絡んでいるかも    知れませんね」 リニカ「手練れを消していく作戦?」 ルイス「時間が限られてくるな、もし   そうならクレアもその内的に   なる、グラサムもクレアを知り   尽くしているからな」 リニカ「でも核があればそんな策を   練らなくても」 エリザ「グラサムはクレアが動いている   事を知っていますからね」 ミラノ「厄介になってきましたね」 ルイス「ああ」 ―カランカラーン… ルイス「マスター、今の話は心の奥底に   封印してくれ」 マスター「おうょ」
/241ページ

最初のコメントを投稿しよう!

42人が本棚に入れています
本棚に追加