CHAPTER.Ⅰ[王宮の剣士]

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- 宿。 ミラノ「あなた方は旅の途中で?」 エリザ「まあ、任務の途中です」 ミラノ「もしや…鎌鼬では…」 ルイス「そんなところだ」 ミラノ「やはり、只者ではないような気はしていましたが。 ミジェールに任務がおありで?」 エリザ「いえ、テラル王国に向かう道中です」 ミラノ「テラルには何が?」 ルイス「バイオリン弾きがいるだろう」 ミラノ「レザス・ラルタナ…ですか?」 ルイス「あぁ。その下にもう一つ名があるのを知っているか」 ミラノ「さあ、初めて聞きますね」 エリザ「そうでしょうね。 名は、レザス・ラルタナ・クレア」 ミラノ「何と…そうでしたか」 ルイス「詳しくはオレも知らんがレザスが先代鎌鼬Group-A官長の二女らしく、テラルの王子、アルル・ダ・テラルと絡みがあるらしい」 ミラノ「それは問題ないでしょう、双方とも他国との絡みを禁止してはいないはず」 エリザ「ええ、実はそれを利用し」 ミラノ「もっと絡むという訳ですか」 ルイス「流石だな、まあ今回の任務は頼みに行くだけだ。 その序でだが、オレの本題が他にある」 ミラノ「本題とは?」 ルイス「私用だが会いたい男が居るんだ」 ミラノ「ナイル…・ガレイ?」 エリザ「ええ」 ミラノ「鎌鼬が私用で会いたそうな名を挙げてみましたが。 でもどうやって?」 ルイス「レザス殿に会ってから考えるとするさ」 ミラノ「ナイル・ガレイに会う事すら至難かと…」 エリザ「レザス殿の協力で、後はテラルから見たクレアのイメージに因りますね」 ミラノ「世界の常識を超えた都…ですか、太古に滅亡した技や天然が今もって生きている。 とは聞いた事はありますがもしや剣が主流の今刀などもあるのでしょうか」 ルイス「ああ。刀工や刀術師は少ないが」 ミラノ「ルイス殿も刀術を?」 ルイス「クレアではないがな」
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