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ミラノ「ではどちらに?」
ルイス「ジパングだ」
ミラノ「何と…ジパングとは南国ではありませんか」
ルイス「言うのも面倒だが、師はアイス・イコウ。
十五までジパングに居て、それからクレアに移った。
師から授かった刀は前回の任務で折れて、今はクレアの刀工に頼んである」
エリザ「面倒なら言わなくてもいいんですよ?訊(キ)かれてない訳だし」
ミラノは頬笑む。
ルイス「…」
ミラノ「アイス・イコウの技を使う者、それに加えて鎌鼬であるあなたが刀を折られる相手か…
浮かぶとすればホーリー・ジャック若しくはシンク・ストレイ」
ルイス「両方違う…さぁ、続きはまただ。付いて来れば見えるだろう、寝る」
- 翌朝。
ルイスが珈琲を片手に二階の窓から外を見る。
ルイス「あれはミラノの客じゃないのか?」
ミラノとエリザも窓に寄る。
エリザ「想い人でしょうか?」
ミラノ「滅相もない、サリヌ殿の妹、リニカですよ」
ルイス「妹か…さて、どんな用か」
ミラノ「さて、僕にも…仇討ちでしょうか」
ルイス「一人で行った方が良さそうだな」
ミラノ「…」
- 外。
ミラノ「リニカ、申し訳がありません」
リニカ「自惚れないでくれる?兄が居なくなって私はどうしろというの?」
ミラノ「…」
リニカ「黙ってないでよ」
ミラノ「しかし…」
リニカ「面倒見てよね」
ミラノ「実はこれから旅に…」
リニカ「連れて行きなさいよ」
ミラノ「…」
リニカ「何?断るつもり?」
ミラノ「いえ、そういう訳じゃ…」
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