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「ま、まじかよ…。いつから生えてやがんだ…この木。」
そこにはユウキの好奇心を跳ね返すがのごとく、大木が大地に根を張っていた。
その大木の外側には、
ちょうど上品にカットされた小さな木の柵で敷地の隅まで果てしなくしきられていた。
「こりゃ書くかいがある…早速…ん?」
ユウキは何かに気付き動きを止め、顔を木の柵に近づけた。
「♪~♪」
「…歌?よく聞こえないけど。」
「♪~♪~」
ユウキは柵の隙間に顔を突っ込み微かにする「歌」に耳を傾けた。
「誰かいるのか…?…きれいな声だ…。もう少し……あ、あぁぁ!!」
本当はこんなつもりなかったんだ。
俺の目的はただこの
珍しい「被写体」を書きたかったんだ。
でも…
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