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「ユ、ユウキ…。君の名前も聞いていいかな?」
滅多に女の子と話をしないユウキは目を合わせることができず、目を泳がせながら問い返した。
「ユウキくんね。私は霞。
いきなり柵の隙間から出てきたからびっくりしました。」
さっきのユウキの想像した展開とは正反対な展開になっており、場は更に和んでいく。
-おかしいな、ここでガードマンの一人や二人…
「あ、あの。警戒してないのか…?」
「なんでですか?」
霞は本当に困ったかの顔をして首を傾げた。
庭に植えてある花も困ったかのように頭をうなだれていた。
「いや、だって普通あんな入り方したら怪しい人だろう?」
「そうですけれど…。
あなたは優しい目をしてますから。」
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