寄り道

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「これ、君が書いたの…?」 「はい!…色つけるの苦手なんですけどね。」 霞は綺麗な顔で笑い、 少し照れをみせた。 この場所から庭を見渡した感じで閉じ込められた景色だった。 「ユウキくん?」 霞が心配そうにユウキの顔を覗きこんだ。 ユウキは霞に気付かず、 ただ絵を見ていた。 -こんな絵がうまい人がこんなに近くにいたんだ。 なんでこんなにゾクゾクするんだろう。 何よりもこんなに絵が好きな人がいたことが嬉しい。 「ユウキくん?具合わる…」 「俺は…俺は君が好きだ!」 ユウキはテーブルに身を乗り出し叫んだ。
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