寄り道

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ユウキが見とれている中、 霞はノートを全てめくり尽くし、ある1ページを開いたままにした。 「ここ…」 「うん?…学校か。なんかビルばっかりで…」 「行ってみたい!」 霞が声を遮り、大きい声で目を見開いた。 彼女の顔は無邪気で子供のようだった。 「え、まあここからは結構近いけれど。」 「あ、でも…。」 何かを思い出したかのように霞が悲しい顔になる。 「私家から出れないよ…」
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