ここは、中心街。

6/9
前へ
/36ページ
次へ
…てなんで俺はこんな机にむかって教科書なんか開いてんだ? 数分前ー ユウキが最後の授業をさぼろうとした所、見事玄関で捕まり教室までひきずり込まれた。 クラスの奴らが物珍しそうな目で見てきたが、珍しいのはこの女だぞ~と言う目で見返してやった。 それにしても… 「奈津美…」 ユウキはなぜか後ろの席になってた奈津美に話しかけた。 さしずめ先生が奈津美に俺の見張りみたいなのを頼んだんだろ… 「どーしたの?あ!数学苦手なんだっけ?」 「いや~そうじゃないんだが」 さすがに「帰っていいですか」なんていったら授業中にも関わらず平手が飛んでくるんだろうな。 待てよ…? なんだかんだ言って心配してんじゃ… 可愛いとこあるじゃないか~♪ 妄想にふけてる時後ろから「ただ呼んだだけなら許さないわよ?」 と脅迫まじりの声が聞こえ、頬をつねられた。
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加