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何の変哲もない 毎日でもない
だけど無力さばかりの毎日で
何の為にいるのかさえ 分からなくて
自分が今生きてるのかも 分からなかった
だから真夜中に飛び出した
誰もいない部屋 後にして
暗闇が続く土手の道をただひたすら走った
走って 走って
心臓が締め付けられてもなお
喉の奥に 血のような鉄の味が広がってもなお…
僕は 走り続けた
やがて限界がきて 転がるようにその場に寝転んだ
真冬の空に 白い息が何度も広がる
寝転んだ目の前には 冬の星が満天に広がる
ドキン ドキン ドキン…
ウルサいくらいの鼓動がやけに耳障りで
何だか分からないけど 涙が止まらなかった
そんな15の冬の 午前二時。
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