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「佳夜さん、そんなことないよ、十分あだなと釣り合ってるって」
それにオレ猫好きだし。
そう付け加える慎くん。
「そうなんだ、へぇ慎って猫好きなんだ。飼ってんの?」
「いや、親が動物嫌いで、飼えないんだよ」
となりでは佳夜と慎くんの会話がまだ続いてけれど、あたしの脳まで届いてはいなかった。
みゃーが似合ってる、つまりあたし可愛いから?
猫っぽくて可愛いから?
あたしの頭の中では乙女の専売特許な勝手な変換が行われていた。
そんなあたしを横目で見ながら、佳夜の目がイタズラっぽく輝いたのをあたしは知らない。
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