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「ねぇねぇ、みゃー」
クスクス笑いを押し殺しながら、あたしの席にドカッと座ったのは佳夜だった。
かやっていう名前の音をあたしはすごく気に入っている。
スタイル抜群、頭もいい、運動も出来て、バイオリンも弾けるという才女ぶり。
本当に友達なのかと時々自分でも信じられなくなる。
佳夜とは家が隣同士のいわゆる幼なじみの関係。
あたしの考える事なんて、勘のいい佳夜には全てお見通し。
いままで隠し事ができた試しなんて一度もない。
あたしの慎くんに対する感情もただ漏れ状態。
「まったくみゃーはほんっとに分かりやすいねぇ」
心底あきれたような口調、なにも言い返せないあたし。
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