新学期

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「まぁみゃーはそういうところが可愛いから、いいんじゃない?」 そして、佳夜の趣味はあたしをいじることだったりする。 「もうっ! 佳夜ってば人事だと思って」 「だって人事だもんね。人事は密の味っていうでしょ?」 「もーっ」 あたしはポカポカと佳夜を軽く叩くふりをする。 佳夜もなれた様子でそんなわたしを軽くいなしている。 あたし達の休み時間のいつもの風景。 「なんかおまえら二人っていつ見ても楽しそうだよな」 いつもの風景に唐突に割り込んだ声。 慎くんの声。 「うらやましーだろ、慎」 佳夜は軽く慎くんを呼び捨てにした。 きゃーっ!
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