106人が本棚に入れています
本棚に追加
メイリィは、ドアが開いたのと
ほぼ同時に中にいる父に向かって走り出した。
ベットの横にいるのはメイリィ
の母、マリィ・アランディア。
母は泣き崩れて、父にすがっている。
「父様…?母様…どうして泣い
てるの?どこか痛いの?」
メイリィは泣いている母を不思
議に思った。
どうしてか母に聞いてみても泣
いているので話せる状況ではな
い。
その事は子供ながらに理解でき
た。
「どうしたの?父様…」
よく見ると周りにいた召し使い
達もちらほら泣いてるのが分かる。
一体何?
何が起きてるって言うの?
誰でもいいから答えてよ……!
そんなメイリィの心の叫びに答
えるかの様に父が口を開いた。
最初のコメントを投稿しよう!