第一章:永遠の別れ

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メイリィは、ドアが開いたのと ほぼ同時に中にいる父に向かって走り出した。 ベットの横にいるのはメイリィ の母、マリィ・アランディア。 母は泣き崩れて、父にすがっている。 「父様…?母様…どうして泣い てるの?どこか痛いの?」 メイリィは泣いている母を不思 議に思った。 どうしてか母に聞いてみても泣 いているので話せる状況ではな い。 その事は子供ながらに理解でき た。 「どうしたの?父様…」 よく見ると周りにいた召し使い 達もちらほら泣いてるのが分かる。 一体何? 何が起きてるって言うの? 誰でもいいから答えてよ……! そんなメイリィの心の叫びに答 えるかの様に父が口を開いた。  
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