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次の日。
メイリィの父である国王、ブラ
ムの葬式が行われた。
葬式には国民も参加して城は黒
い布を被(かぶ)せられたかの
様に黒に染まる。
所々泣き声がこぼれたり、不安
の表情を見せる国民もいた。
そしてブラムの亡骸を埋める時
、つないでいる母の手を少し強
く握りしめてメイリィは母に話しかけた。
「母様…父様埋められちゃう…」
「そうね…でもメイリィ。お父
様はね、私達の事をずっと見守
ってくれるから寂しくなんかな
いのよ」
……嘘つき。
ホントは寂しいくせに。
母様は強がりだなぁ…
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