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バタン。
メイリィは自室のドアを開けて
中に入った。
「…バルデス国……いつ行けば
いいんだろ」
ベットに潜り込むと疑問を口に
した。
明日かな?
………早い?
ううん、早い方がいいな。
よし、明日!
少しでも早くやめさせないとい
けないんだもんね。
そういえば一人でいくのかな…
うーん……それはないかぁ…?
だって私、まだ10歳だし。
さすがに兵くらい雇ってくれる
よね。
荷物は服と食べ物…あとは…お
金?
ていうか私バルデス国行ったこ
とないよ?
地図もいるかな…でも地図の見
方分かんないかも…
不安だらけだよぉ…
コンコン。
「うひゃあぃぅっ!?」
突然のノックに驚いて変な声が
出てしまった。
メイリィは何の前ぶれもない事
に弱い。
(心臓に悪いよぉ…)
「…はぁい?」
「お嬢様、サラです」
「サラ?どしたの?」
「…誕生日パーティの用意がで
きましたのでお嬢様をお呼びに
……」
(あ!忘れてた)
「そうだった!今行く!」
メイリィはベットから飛び降り
て薄い桃色のじゅうたんに着地
する。
そして勢い良くドアを開けた。
「エヘヘ、すっかり忘れてた」
「…お嬢様…まさかその格好で
パーティに出るつもりじゃあり
ませんよね?」
「?そうだけど…?」
「お嬢様!今すぐ衣装室に向か
いましょう!」
「え?あ、ちょっと!」
メイリィはサラに連れられ、(
ほぼ強制的に)衣装室に向かっ
た。
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