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「嬢ちゃん、君何か悩んでないか?」
河川敷で夕焼けを眺めていた私に声を掛けた人…
それは
なんとも胡散臭そうな男の人だった。
「…誰?」
まぁこれが当たり前の返答でしょう。
「私は売れない占い師さ…」
その人は
シルクハットにくわえ煙草、真っ白なスーツで
占い師と言うよりもマジシャンに見えた。
売れないと言う割に、
私の第一印象は
とても明るい笑顔のオジサンだった。
「どうだい…
この占い師が嬢ちゃんの悩みを当ててみせようか?
なぁに、何も嬢ちゃん相手から高い銭をせしめようって魂胆じゃないさ。
ただ…
退屈なだけさ…」
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