第四章 青空

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義郎『刹那…。青空っていいと思わないか…?』 刹『何故ですか?』 義郎『フッ…。何だ須田君みたいにすぐ答えると思ったんだけどな…』 刹『鈍感で悪かったですね。それで?』 義郎『…なんかこう…平和って感じじゃないか?須田君は自由って答えたけどな。』 過去の会話を思い出しながら僕は廃墟の村を歩いていた。 平和なんて単語いまの世の中で腐る程飛び散っている。自分の正義を主張しようといつまでも戯れ事をぬかす政府達…。そして戦争ときた。何が平和だ…。何が自由だ…。何が正義だ…。馬鹿馬鹿しい…。キラだってそうだ。犯罪者を殺して自分が新世界の神だと思っている。人を次々に殺して神だと…? 何が正しい事なのか…国民が不自由なく生活出来るのが1番理想だと思う…。それが義郎先輩が僕に言ってくれた事…。 僕は義郎先輩が言った世界を…いや青空を目指して戦って行く…。 僕はこの村だけにかかる赤い空に向けて手を握った。 刹「青空……か……」
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