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『私達の関係って…なんなんでしょうね…。』
ほとんど呟きのように、相手にも、自分にも問い掛ける。
愛があるのかないのか分からない行為の後、呟いてしまう。
ポツリと、染みを零すように。
『恋人、では納得いかないのかい、晶子。』
冷たい眼鏡の奥は、何も考えていない。
何故…
何故執着してるのかしら…
こんな冷めた、私を愛してるかも分からない男に…
読んでいた新聞をたたみ、男は私を呼んだ。
『晶子。来なさい。』
愛撫 愛撫 愛撫
冷たい目
いつも通りの行為
でも何故?
私の身体がこんなに感じてしまうのは。
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