香織の転校♪

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職員室に着いて編入のことを話すと綺麗な女の先生のところに案内された。 「はじめまして♪私が遠藤さんの担任になる、五十嵐 多恵(イガラシ タエ)ですっ♪よろしくね♪」 「あっ!よろしくお願いします!」 優しそうな先生で良かったぁ!ま、語尾が♪マークばっかなのが少し気になるけど。 「今日は、新学期初日だから1限は始業式になっちゃうんだけど。朝のホームルームで香織さんに自己紹介してもらって、そのままホールに移動になると思うから♪」 「あ、はい。」 「じゃぁ、時間になるまで待っててね♪」 それからしばらくして、時間になったので教室に向かって歩いて行く多恵先生の後ろに着いていく。 「ふふっ♪遠藤さんもしかして緊張してる?」 口数が少ない私を心配してくれたのか、五十嵐先生はこちらを振り向いて話しかけてくれる。 「は、はいっ! やっぱり転校して来て1番最初の挨拶ってのは大事だと思うんで……。」 「なるほど!確かにそうね~♪じゃぁ、みんなを笑わせるようなことしてみたら?」 「そんなことして誰も笑ってくれなかったらどうするんですか?」 「大丈夫よっ♪みんないい子達ばかりだから♪」 「それ答えになってなくないですかっ!?」 そんな私のツッコミにも「ふふっ♪」っとだけ言って五十嵐先生は、ごまかした。 そしてガヤガヤと騒がしい2年6組の教室の前に到着した。
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