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数日後、警察がやってきた。 長年の捜査の果てにようやくここに辿りついたようで、母の言葉など全く聞き入れずに捜査令状を片手に2階へと突き進む。 かくして日奈子は保護され、佑樹は手錠をかけられた。 しかし日奈子は警官に触れられそうになると暴れ出し、更に手錠をかけられ外へ連れて行かれる佑樹を見て、涙した。 パトカーへと向かう佑樹の周囲はびっちりと警察官が固めている上、頭からジャンパーを被らされている為に、その表情を窺い知ることは出来ない。 しかし、確かに笑っていた。 満面に。
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