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母は、なにかを切っているのを中断してこちらを向いた。
「いい年して午前様で、二日酔いなんていい身分ね。」
朝からお説教かとげんなりしながら、冷蔵庫を開けてお茶を取り出す。
「でも、いい人見つけたわね。彼、礼儀正しくて、お母さん、びっくりしちゃった。」
ぶっと飲んでいたお茶を吐き出しそうになったのは言うまでもない。
口を拭いながら、母親をみると実に楽しそうな表情をしていた。
記憶がないが……送ってきたとしたらやはり。
「付き合ってないわよ!というか、だれが送ってきたの!?」
「あら、そうだったの?てっきり、家を知ってるし、随分心配してくれてたから。それにしても、綺麗な子だなぁとは思ったのよ。まさかあんたがとは思ったけど、やっぱりまさかで終わったのね。」
実の母親にそこまで言われてすこし虚しくなった。
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