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「で、でもしばらくこないんでしょ?嫌がらせ?」 叫んだ紗耶香に客の注目が一斉に集まる。それをマスターが必死に宥めた。 「まぁまぁ、紗耶香ちゃん。港くんも大変だから。そのうち、あの唄も、港くんにも会えるよ。今は……ね」 それ以上聞けなかったのは、マスターが他の客から注文を受けたからだ。 意味がわからない。でも、期待しても良いってことだろうか。 そんなことを考えながら、最高のそれを口に含んだ。
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