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《
流した涙
吐いた弱音
その分だけ強くなれるって誰が決めたの?
君は今を生きるんだ
新しい愛を語るために》
それは、ラブソングとは程遠い代物だったけど、紗耶香には告白されているようにしか聞こえなかった。
自惚れだってわかっているでも、彼の唄がうますぎて、きっと惹かれるだけなのだと。
皆が聴き入るのも納得できる歌唱力。面立ちも魅力的なのは、惹かれる要因として十分だ。
浅はか過ぎる。
でも簡単に購えるものでもない。
曲は決してゆっくりとしたものではなかったが、声の質というのかとても聞き取りやすかった。
みんなもそれに聴き入っているのがわかる。
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